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虐待の発生要因
増え続ける虐待、その要因は一体何なのでしょうか?

児童福祉の要因
 ひとり親家庭の生活問題を取り上げてみる。ひとり親家庭のうち、母子世帯の平均年間収入は229万円(1998年)。父子世帯の平均年間収入が422万円、一般世帯の平均年間収入が658万円であることと比較すると、母子世帯は、父子世帯の約半分、一般世帯の約3分の1でしかないことがわかる。
(植木信一『保育ライブラリ児童福祉』 P.3より引用)

虐待につながると思われる被虐待児の状況
望まれずに出生             214件
未熟児、低体重児            75件 
双胎児、多胎児              35件
出生児の退院の遅れ           32件 
親との分離体験             189件 
身体発達の遅れや障害        134件
精神発達の遅れや障害        248件
病弱                    50件
問題行動あり              434件
性格偏り                 116件
その他                  125件
特になし                 736件
不明                   284件


虐待につながると思われる家庭の状況

経済的困難              670件
就労の不安定             363件
ひとり親家庭              418件
夫婦間不和               430件
親族、近隣、友人からの孤立     607件
他の家族間の葛藤           208件
育児疲れ                 328件
育児に嫌悪感、拒否感情        369件
劣悪な住環境              189件
その他                  186件 
特になし                 47件
不明                   152件

(全国児童相談所長会 1997年)

(植木信一『児童福祉』P.103 表4-10 虐待の発生要因と思われるものについての調査結果より)

データが1997年のもので、申し訳ないのですが、現在もあまりこの状況に変わりはないのではないでしょうか。
育児疲れという部分については10年以上経た、現在はさらに増えているのではないかと思われます。